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「昔は100円でジュースが買えたのに、今は150円する」
「給料はあまり増えていないのに、生活が苦しくなった気がする」
この違和感の正体はインフレ(インフレーション)です。
インフレとは、物の値段が上がる現象のことですが、本質的にはお金の価値が下がる現象でもあります。
今回はインフレについて意味や私たちにどういう影響を与えるのかを解説していきます。
本記事の内容
なぜお金の価値は下がるのか
インフレが私たちの生活に与える本当の影響
なぜ「貯金だけ」は危険なのか
インフレから資産を守る考え方
インフレとは何か?本当の意味を理解しよう
インフレとは、簡単に言えば同じお金で買えるモノやサービスが減ることです。
皆さんも買い物をしていてこんなことを思ったことあるのではないでしょうか?
以前は1,000円でランチ+ドリンクを頼めていたのに今では1,000円でランチのみ
ただこの時に昔より値段が上がったと思いがちですが
この場合、価格が上がったというより、1,000円の価値が下がったと考えた方が本質に近いです。
重要なのは、インフレ=「物価が上がる」だけではなく、お金そのものの価値が下がる現象だという点です。
インフレとは・・・お金そのものの価値が下がる現象
なぜお金の価値は下がるのか?
それではなぜお金の価値が下がるのでしょうか?
100円は100円でしょ?お金の価値は変わらないんじゃないの?って思うかと思いますがそれは間違いです。
なぜお金の価値が下がるのか?その理由を以下の3つに分けて解説していきます。
お金の価値が下がる理由
① お金が世の中に増えすぎるから
② モノやサービスの供給が追いつかないから
③ 国の借金が多い
① お金が世の中に増えすぎるから
まず、お金もモノと同じで、希少性が価値を決めます。
世の中にお金が大量に出回ると、1円あたりの価値は自然と下がります。
政府や中央銀行は、景気対策としてお金を大量に供給することがあります。
これにより一時的に経済は活性化しますが、供給量が増えすぎるとインフレが起こります。
つまり、世の中にお金が増える → お金の価値が薄まる → 物価が上がるという流れです。
② モノやサービスの供給が追いつかないから
インフレは「需要が増えすぎる」ことでも起こります。
例えば原材料の不足・人で不足・物流の停滞などが挙げられます。
それによってモノを作れなくなると、限られた商品を奪い合う形になり価格が上がります。
この場合も、結果としてお金の価値が下がることになります。
③ 国の借金が多い
国の借金(国債)が増えすぎると、最終的に「お金を刷って返す」という選択肢が取られることがあります。
これは事実上の通貨の希薄化であり、インフレを引き起こします。
歴史上、ドイツ(ワイマール共和国)やジンバブエなどでは、極端なインフレ(ハイパーインフレ)が起こり
貯金が一瞬で紙くずになった例もあります。
インフレの怖さ
次にインフレの怖さについて以下の3つに分けて解説したいと思います。
実際にインフレになると自分たちの環境がどのように変わってしまうのかということをしっかりと理解しましょう。
インフレの怖さ
貯金の価値が静かに減る
給料はすぐに上がらない
将来設計が狂う
インフレの本当の怖さ①:貯金の価値が静かに減る
インフレの最も怖い点は、気づかないうちに資産が減ることです。
例えば、年2%のインフレが続いた場合
今の100万円は10年後には実質価値が約82万円になってしまいます。
数字上は100万円でも、買えるモノは確実に減っています。
銀行預金は元本保証で安心に見えますが、インフレ下では「実質的に目減りする資産」になります。
インフレの本当の怖さ②:給料はすぐに上がらない
「物価が上がるなら、給料も上がるのでは?」と思うかもしれません。
しかし現実には、物価上昇のスピードに賃金上昇は追いつかないことが多いです。
これは会社員である皆さんが一番感じているのではないでしょうか?
物価はすぐ上がるが給料は会社の業績次第で遅れて上がるということが起こってしまいます。
このズレにより、実質的な生活水準は下がっていきます。
つまり、働いているのに、以前より生活が苦しくなるという状態が起こります。
インフレの本当の怖さ③:将来設計が狂う
インフレを考慮しないと、将来の計画は簡単に崩れます。
例えば老後資金2,000万円を貯めた、しかし30年後には価値が1,300万円相当になってしまう。
このように、「金額」だけを見た計画は非常に危険です。
重要なのは、将来いくら必要かではなく、将来どれだけの価値が必要かです。
なぜ「貯金だけ」は危険なのか?
日本では「貯金=安全」という意識が根強くあります。
確かに、価格変動がなく安心感はあります。
しかしインフレ環境では、元本は減らないが価値は確実に減るという状態になります。
これは、何もしなくても損をする仕組みとも言えます。
貯金だけではなく投資も積極的に行うようにしましょう。
インフレから資産を守るための考え方
ではインフレから自分の大切な資産を守るためにはどのような行動や考え方をすればよいのでしょうか。
その行動や考え方を以下の3つに分けて解説していきます。
インフレから資産を守るためには
① お金を「眠らせない」
② 長期・分散という視点を持つ
③ インフレを「敵」ではなく「前提」として考える
① お金を「眠らせない」
インフレに対抗する基本は、お金にも働いてもらうことです。
株式・投資信託・不動産など投資先は様々ですが物価とともに価値が上がりやすい資産を持つことでインフレによる価値低下を抑えられます。
自分も株式投資や金投資を行っていますが貯金だけをしているのは本当にもったいないと強く思っています。
② 長期・分散という視点を持つ
短期の値動きを予測するのは難しいですが
長期的に見れば、経済成長とともに資産価値は上がりやすい傾向があります。
以下のような考え方は、インフレ対策としても非常に有効です。
- 一度に投資しない
- 複数の資産に分ける
- 長期で保有する
③ インフレを「敵」ではなく「前提」として考える
インフレは異常事態ではなく、資本主義では自然な現象です。
重要なのは、インフレが起きる前提で、お金の置き場所を考えること
貯金・投資・自己投資をバランスよく組み合わせることが、長期的にお金の価値を守る最善策です。
まとめ:インフレを知ることが、最大の防御になる
インフレは、急激に生活を壊すものではありません。
しかし、気づかないうちに確実にお金の価値を削っていく存在です。
お金の価値は永遠ではない・貯金だけでは守れない・知識が最大のリスク対策になる
この3つを覚えておいておいてください。
インフレを正しく理解し、行動することが、これからの時代を生き抜くための重要なスキルと言えるでしょう。
