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「物価が安いのは良いこと」一見するとそう思われがちですが実はデフレ(デフレーション)は経済にとって非常に危険な状態です。
日本は長年このデフレに悩まされてきました。
デフレとは、物の値段が下がる現象のことですが、本質的にはお金の価値が上がる現象でもあります。
今回はデフレの基本的な仕組みやデフレが起こると私たちの生活にどういう影響を与えるのかを解説していきます。
本記事の内容
デフレの基本的な仕組みを理解できる
なぜデフレが起こるのか
デフレが続くと何が起こるのか
インフレとの違い
私たち個人がデフレ下で意識すべきこと
デフレとは?簡単に言うと「お金の価値が上がる状態」
デフレとは、モノやサービスの価格が継続的に下がり続ける現象のことです。
言い換えると、「同じ金額でより多くのモノが買える状態」です。
例えば、以下のようなことが挙げれます。
- 以前は100円だった商品が90円、80円と安くなっていく
- 家電や洋服が年々値下がりする
こうした状況が社会全体で起こると、デフレ(デフレーション)と呼ばれます。
一見すると生活が楽になりそうですが、問題は「継続的に下がる」ことにあります。
デフレとは・・・お金そのものの価値が上がる状態
なぜデフレが起こるのか?主な原因
ではなぜデフレが起こるのか?その理由を以下の3つに分けて解説していきます
デフレが起こる代表的な原因
① 需要不足(モノが売れない)
② 企業間の過度な価格競争
③ お金が世の中に回らない
① 需要不足(モノが売れない)
最も大きな原因は、消費者がお金を使わなくなることです。
以下の理由からモノが売れなくなり、結果として企業は商品を売るために値下げを繰り返します。
- 将来が不安で貯金を優先する
- 給料が上がらず消費を控える
- 人口減少でそもそも買う人が減る
② 企業間の過度な価格競争
売れない状況が続くと、企業は「少しでも安くしないと売れない」と考え、価格競争に陥ります。
この状況が続くと以下のような悪循環に入ってしまいます。
- 企業の利益が出ない
- 従業員の賃金を上げられない
- 設備などへ投資ができない
③ お金が世の中に回らない
銀行にお金があっても、企業が借りず、個人が使わない状態では、経済は活性化しません。
これは貨幣の流通速度が低下している状態でデフレを加速させます。
デフレが続くと起こる深刻な問題
では次にデフレが続くとどんな問題が起こるのかについて以下の3つに分けて解説していきます。
デフレが続くと起こる問題
① 給料が上がらない・下がる
② 消費がさらに冷え込む
③ 国の財政が悪化する
① 給料が上がらない・下がる
企業は利益が出ないため、従業員に対して以下のようなことをせざるを得なくなります。
結果として、労働者の収入は伸び悩んでしまいます。
- 賃上げができない
- ボーナスを削減する
- 非正規雇用を増やす
② 消費がさらに冷え込む
給料が増えなければ、当然消費も減ります。
「お金を使わない → 売れない → 値下げ」
このデフレスパイラルが完成してしまい消費が更に冷え込んでしまいます。
③ 国の財政が悪化する
デフレ下では以下のようなことが起こり、国の財政は厳しくなります。
- 税収が増えにくい
- 社会保障費は増える
日本の巨額な財政赤字も、デフレと無関係ではありません。
日本はなぜ長年デフレから抜け出せなかったのか
それは日本は1990年代のバブル崩壊以降、以下のようなことが重なり、長期デフレに陥りました。
- 賃金の伸び悩み
- 消費者の節約志向
- 人口減少
特に「値上げ=悪」という意識が社会全体に根付いたことが、デフレを固定化させた要因とも言われています。
デフレの中で個人が意識すべきこと
それでは我々個人がデフレの中でなにを意識して行動すればよいのでしょうか。
それは以下の2つになります。
デフレの中で意識すること
① 収入源を1つに依存しない
② 「安いから買う」思考に注意
① 収入源を1つに依存しない
デフレ環境では、以下のようなことが起こるため副業やスキルアップによる収入の複線化も現実的な選択です。
- 昇給が期待しづらい
- 雇用が不安定になる
② 「安いから買う」思考に注意
安さだけを求め続けると、結果的に自分の首を絞めることになります。
「価値にお金を払う」という意識も、デフレ脱却には欠かせません。
まとめ|デフレは「静かに生活を苦しくする」
デフレは急激な変化が少ないため、気づきにくい問題です。
しかし実際には、以下のような形で私たちの生活にじわじわ影響します。
- 給料が上がらない
- 将来に不安が増える
- 経済が停滞する
「物価が安い=良いこと」と単純に考えず
経済全体の流れを理解することが、これからの時代を生き抜くための重要な知識になります。
