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【これから始める金投資】金(ゴールド)投資の基本とメリット・デメリット

価格が上がり続けている「金」
なんでこんなに金の価格が上がっているんだろう?
「金」を買ったら高値掴みしてしまうんじゃないの?
そんな方に金(ゴールド)が上がり続けている理由や金の基本的な知識・メリット・デメリットなどを解説していきます。

金の価格はなぜ上がり続けている?

まず金がなぜ上昇し続けているのでしょうか?
そこには様々な要因があります。
今回は以下の4つに分けて解説していきます。

金の価格が上がり続けている理由

インフレへの強さ

金価格上昇の最も根本的な理由が、インフレ耐性の高さです。

ではなぜインフレになると金が買われるのか?

まずそもそもインフレとは、お金の価値が下がる現象です。

  • 同じ1万円で買えるモノが減る(昔1万円で買えていたものが今では買えなくなってしまう)
  • 現金や預金の「実質価値」が目減りする

このとき投資家が避けたいのは、「通貨の価値が薄まるリスク」

そこで買われているのが金です。
金には以下のような特徴がります。

  • 紙幣のように無限に発行できない
  • 歴史的に価値を保存してきた実績がある
  • 世界共通で価値が認識されている

上記の特徴からインフレ局面では「現金 → 金」への資金移動が起こりやすくなります。

世界的な金融不安・地政学リスクの増加

金は「有事の安全資産」として機能します。

不安定な時代ほど金が選ばれる理由

株式・債券・通貨には以下のような共通点があります。

  • 発行主体が存在する
  • 信用に依存している

一方、金には以下のような特徴があります。

  • 国にも企業にも依存しない
  • 破綻の概念がない

つまり、「誰かを信用しなくても価値が成立する資産」

「戦争・紛争」「金融危機」「政治不安」といった「先が読めない状況」では
投資家はリスク資産を売り、金へ資金を逃がします

重要なのは、近年のリスクが短期で終わらず同時多発的に起きていることです。

その結果、一時的な金買いではなく、長期保有目的の需要が増加して
価格が下がりにくくなっています。

各国中央銀行による金の大量購入

近年の金価格を語るうえで欠かせないのが、中央銀行による金の大量購入です。

ではなぜ中央銀行が金を増やしているのか?

中央銀行といえば国の資産を管理する立場ですがその中央銀行が金を買う理由は主に3つあります

① 米ドル依存からの脱却

外貨準備は長年「米ドル中心」になっています。
そのため制裁や金融政策の影響を受けやすい世界となってしまっています。

中央銀行はドル一極集中のリスクを避けるため、金を保有をしています。

② 国の信用力を支えるため

金は国が破綻しても価値が残り、最終的な担保資産になります。

特に新興国では、金保有=国の信用補強という意味合いが強くなっています。

③ 超長期視点での資産分散

中央銀行は短期売買をしません。そのため数十年単位で保有し売られにくい「固定需要」となります。

これが金価格の強力な下支え要因になります。

金は供給が急に増えない希少資源

金は「需要が増えても、供給が追いつかない資産」です。
皆さんもイメージとしてあるかもしれませんが金は希少でそこら中にあるものではないですよね。

金は簡単に増やせない

まず金は簡単に増やせるものではありません。理由としては以下のような理由が挙げられます。

  • 新規金鉱山の発見は減少
  • 採掘には10年以上かかるケースも多い
  • 採掘コスト・人件費・環境規制が年々上昇

つまり、価格が上がっても、すぐに増産できない
結果的に金の価格が上がっています。

需要は複数方向から増えている

金の量が増えない一方、以下のような形態で需要は拡大しています。

  • 投資目的(ETF・積立)
  • 中央銀行の保有
  • 宝飾品・工業用途

結果として供給は硬直的、需要は構造的に増加になってしまっています。

この需給構造こそが、金価格が「長期で右肩上がりになりやすい最大の理由」です。

金のメリット

金(ゴールド)は、株式や債券、不動産とは異なる特徴を持つ独立した資産ということです。
ここでは金がなぜ長年にわたって投資対象として選ばれ続けているのか、そのメリットを以下の5つに分けて詳しく解説します。

メリット

① インフレに強く、資産価値を守りやすい
② 有事に強い「安全資産」である
③ 分散効果が高い
④ 世界共通で価値が認められている
⑤少額からでも始めやすい

① インフレに強く、資産価値を守りやすい

金投資最大のメリットは、資産価値の保存力です。

現金の弱点としてインフレが進むと購買力が低下銀行預金は物価上昇に追いつかないという点が挙げられますが

金は実物資産である供給が制限されているため、通貨価値が下がる局面で相対的に評価されやすい特徴があります。

「増やす投資」ではなく、「守る投資」として優秀という点が、金の大きな強みです。

② 有事に強い「安全資産」である

金は信用リスクを持たない資産です。
株式、債権、通貨の資産では以下のような信用リスクを持っています。

  • 株式→企業の業績に依存
  • 債券→発行体の信用に依存
  • 通貨→国の信用に依存

金はこれらと異なり、誰かの信用を前提としない価値を持っています。

そのため金融、危機戦争・紛争、政治不安といった局面では、リスク回避の資金が金に流入しやすいです。

不確実性が高まるほど、金の価値が再認識される構造になっています。

③ 分散効果が高い

金は他の金融資産と異なる動きをしやすいのも大きなメリットです。

分散投資における金の役割として以下のようなことが挙げられます。

  • 株式が下落 → 金が上昇、または下がりにくい
  • 債券が不調 → 金がクッションになる

このように、ポートフォリオ全体のブレを抑える役割を果たします。

特に、株100%の人にとって、金を一部組み入れることは精神的な安定にもつながるというメリットがあります。
私はポートフォリオの30%は金にするように組み込んでいます。

④ 世界共通で価値が認められている

金は、国境を超えて通用する資産です。

通貨は国ごとに異なり、株式は市場や国に依存しますが金は、世界中で同じ価値基準で売買市場が常に存在します。

そのため通貨危機、為替変動、国の信用低下といったリスクに対して、グローバルに価値を保ちやすいという特性があります。

⑤少額からでも始めやすい

金投資は、「現物を大量に買わなければならない」というイメージを持たれがちですが、実際は違います。

金ETF、金投資信託、金積立などを利用すれば、数百円〜数千円からでも投資可能です。

初心者でも参入しやすく、 長期・積立とも相性が良い点も大きなメリットです。

金のデメリット

金(ゴールド)は安定資産として評価される一方で、万能な投資先ではありません
特徴を理解せずに投資すると、期待外れに感じることもあります。
ここでは、金投資の代表的なデメリット3つを解説します。

デメリット

① 利息・配当を生まない
② 短期では値動きが読みづらい
③ 「安全=必ず儲かる」わけではない

① 利息・配当を生まない

金最大のデメリットは、保有していてもインカムゲインが得られない点です。

インカムゲインとは・・・資産を保有している間に得られる継続的な収益
キャピタルゲインとは・・・保有する資産を売却することで得られる利益

株式であれば配当金、債権であれば利息、不動産であれば家賃収入といったように保有しているだけで継続的な収益を得ることができますが

金は、価格が上がらなければ利益が出ない値上がり益(キャピタルゲイン)一本勝負の投資先。

そのため、定期収入が欲しい人や老後の生活費目的の投資には不向きな側面があります。

② 短期では値動きが読みづらい

金は長期では安定しやすい一方、短期的には方向感がつかみにくい資産です。
金には以下のように価格に影響する要因が多い特徴があります。

  • 為替(特にドル円)
  • 金利
  • インフレ期待
  • 地政学リスク
  • 中央銀行の動き

これらが複雑に絡むため、短期売買で勝ち続けるのは難しいのが現実です。

トレード向きというより、長期保有向きの資産です。

③ 「安全=必ず儲かる」わけではない

金は安全資産ですが、価格が下がることも当然あります

  • 金利上昇局面
  • リスクオン相場
  • インフレ懸念後退

こうした環境では、金が売られる数年単位で停滞することも珍しくありません。

覚えておいてもらいたいのは「安全資産=ノーリスク」ではないたで過信は禁物ということです。

まとめ:金は「増やす投資」ではなく「守る投資」

金(ゴールド)は、株式のように企業成長で利益を生む資産ではありません。
しかし、不確実性の高い時代において、資産価値を守る役割という点では非常に優れた存在です。

金価格が上がり続けている背景

  • インフレによる通貨価値の低下
  • 世界的な金融不安・地政学リスク
  • 中央銀行による長期的な金の買い増し
  • 供給が簡単に増えない希少性

これらは一時的な要因ではなく、構造的に金が評価されやすい環境を作っています。

金投資のメリット

  • インフレに強く、資産価値を保ちやすい
  • 有事に強い安全資産
  • 株式・債券との分散効果が高い
  • 世界共通で価値が認められている
  • 破綻リスクがほぼない

長期で資産を守りたい人にとって有効な選択肢です。

金投資のデメリット

  • 利息や配当が出ない
  • 短期売買には向かない
  • 大きなリターンは期待しにくい
  • 現物保有はコストや手間がかかる
  • 為替リスクの影響を受ける

金は万能ではなく、過度に期待すると失敗しやすい資産でもあります。

結論:金は「主役」ではなく「土台」

金投資で最も重要なのは、位置づけです。

  • 株式:資産を増やす
  • 金:資産を守る

この役割分担を意識し、ポートフォリオの一部として取り入れることで、金は本来の力を発揮します。

不安定な時代だからこそ、「どれだけ増やすか」だけでなく「どう守るか」も考えることが重要です。

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